男性の芸能人や政治家といった著名人が育休を取ると言ってニュースになるなど、日本でも男性が育児休暇を取るという話をよく耳にするようになりました。
個人的には、男性が育休を取る風潮は、特に実家に頼れないママにとってパパが家にいると心強いだろうし、心身ともに負担が減るので良い事だなと感じています。
ただ、男性の育休が家族にとって良いものになるかどうかは、男性のポジションと言いますか役割をどうするかによって変わってくる気がします。
そんな育休中の男性が担うべき役割について、この記事を書いている現在、5歳の娘ともうじき2歳になる息子のパパを経験してきた私の見解を述べたいと思います。
もくじ
育児休暇中の男性にはまず落ち着けと言いたい
育児休暇を取る男性って、きっと育児に対してかなり力が入ってると思います。
「赤ちゃんが産まれる!パパになる!頑張るぞ!」
みたいな。そりゃ、仕事を長期間休んで育児する決断をしてるわけですから、張り切ってるでしょうよ。
だから、育児はママ任せでなくガッツリやろうと意気込んでいて、
「絶対、子どもにパパが一番好き!って言わせてやる!」
みたいな気持ちだと思います。
育休を取ったわけでも私ですら、そんな事を考えた時期もありました。(遠い目)
でも、ぶっちゃけそれって無理ですから。
パパはママには勝てません。断言します。
産まれてきた時点で、赤ちゃんにとってパパはママの遥か下の存在です。
だって、十月十日、ママと赤ちゃんは一心同体、片時も離れず一緒にいたんです。たまにお腹を触って話しかけてた程度の存在でしかないパパは、赤ちゃんにとってはほぼ知らないおっさんです。
スタート地点から言って、ママとパパは同等ではありません。
だから、一旦深呼吸をしてその荒い鼻息を止めて頂き、この後の私の話を落ち着いて聞いてもらえればと思います。
育児休暇中の男性が担うべき役割
赤ちゃんにとっては知らないおっさんであるパパ。
そんなパパは育児休暇中、どうあるべきか?何をすべきか?
言い換えれば、どんな役割を担うべきか?
その答えは、
「ママが赤ちゃんと幸せに過ごすサポート役」
だと思います。
なぜパパはサポート役が適しているか
所詮、赤ちゃんから見てパパは脇役です。主役は断然にママ。
- お腹の中にいる頃から耳に馴染んだ声で話かけてくれる
- 栄養も取れて心も満たされるおっぱいをくれる
この2点だけ見ても、パパはママに勝てません。
いろいろと頑張ってみても、「パパも好きだけど、ママが一番好き」なんです。
我が家の子も、具合が悪い時や眠い時はいまだにママでないと駄目です。さっきまで楽しく笑いながら遊んでくれてたのに、そういうときは、「パパ、や~だ~!」とか言って叩かれます。
それはもう仕方ないと思うしかありません。
主役なれないなら、脇役に徹するべきです。いや、脇役以外に役はありません。
なお、脇役は嫌だと言って、脇役すらやらないと、その後、もう家庭に居場所はなくなることでしょう。
サポート役は何をすれば良いか
脇役にならないといけないのはわかった。じゃあ、がっつりサポートしてやろうじゃないか。
そう思ったところで、何をしていいかわからないかもしれません。何せパパとして新米です。
どんな育児書を漁ってみたって、育児のサポートのノウハウなんて載ってないでしょう。知らんけど。
サポート役のポイントは一つです。
ママのストレスを減らす
これに尽きます。
ママにとって育児はとてつもないストレスです。どんなに赤ちゃんが可愛くても、少しずつ確実にストレスが溜まっていきます。
だって、すべてがすべてにおいて、自分のペースでできないんです。
特に最初の頃は食事やトイレですら思うようにできません。
産まれるちょっと前まで、自分の好きなタイミングでできていた全てのことが赤ちゃんのペースに合わせる為に出来なくなります。
- 夜泣きで寝れなくて睡眠不足
- おっぱいが出なくて授乳が大変
- 出産の影響で体が辛い
ママはいろいろと大変です。しんどい事が満載です。
でも、そういった体の辛さよりも、自分の時間がまったく取れない事で溜まっていくストレスの方がしんどいのではないかと、我が家のママを見ていて私は思いました。
だから、育児休暇中の男性がすべきは、「ママのストレスを減らす」事だと思う訳です。
赤ちゃんのことより、ママのことを考えるのがパパに出来る最大の育児、という事です。
ママがストレスなく笑ってれば、赤ちゃんも一緒になって笑ってくれます。
そういうものです。
育児休暇中の男性がすべきこと
では、ママのストレスを減らす為に、育児休暇中の男性は何をすれば良いのか、具体的に私の意見を述べます。
ママが一人になれる時間を作る
まずこれが一番大事です。
30分でも1時間でも良いので、ママが完全に一人になれる時間を作ってあげると大分ストレスは変わってきます。
育児はその目的に繋がる事から覚えていきましょう。
最初のうちは、
- オムツを換える
- 寝かしつける
- 一人で抱っこ紐を着脱する
とかでしょうか。他にもいっぱいありそうですけども。
簡単に言ってしまえば、おっぱい以外は全部ひとりで出来るようになれば、ママは一人になれるわけです。
少し成長した後は、赤ちゃんと二人で出かけられるように、
- 出掛ける準備を一人でする
- 細めに水分をあげる癖を付ける
- オムツ換えスペースを見つける嗅覚を身に付ける
- 外出先で離乳食を上げる
こういった事を習得すると良いと思います。
外出している1~2時間、ママは一人になれます。
ママは一人になったとき、特に何もしなくても良いんです。自分の好きなタイミング、好きなペースの時間があるだけでストレスが減ります。
何かママが用事あるから、その間、赤ちゃんの面倒をみよう。
ではなく、
ママを一人にする為に、赤ちゃんの面倒をみよう。
といったスタンスです。
家事は指示された事を頑張る
育児休暇中の男性は家事をする事も多いと思います。
これは各家庭、ママの性格によってだいぶ変わってくると思いますが、個人的には家事はあまり張り切り過ぎない方が良いと思います。
家事を男性がやると、その間、赤ちゃんの面倒はママが見ていることになります。一人の時間を作ってあげられないわけです。
場合によっては、家事はママがやり、その間、パパが赤ちゃんの面倒を見る方が良いかもしれません。
あと、家事をパパが頑張ってやると、「俺は家事をやってるだろ!」という気持ちが表に出やすくなり、喧嘩の原因にもなり兼ねません。
更に、ママの性格によっては、普段自分のやっているやり方と違うやり方をされると、それがストレスになる場合もあります。
「やり方が気にくわないけど、せっかくやってくれてるしなぁ。でもやっぱ嫌だなぁ」
みたいな感じですね。
育児において主役はママ!という考えに基づき、家事をする際はママの指示に従い、ママのストレスが溜まらない事を意識してこなしていくと良いかなと思います。
育児休暇中の男性の役割 まとめ
育児休暇中、男性が担う役割について、私の思ったところを述べてきました。
一言で言ってしまえば、
パパは脇役!ママのサポートに徹しろ!
という事です。
賛否両論、いろいろあると思いますが、一つの意見として捉えてもらえれば幸いです。
ちなみに私は全然ダメダメです。主役にはもちろんなれてませんし、サポート役としてもあまりに不足。
この記事は自戒の意味も込めて書いてます。
いつもママが笑っていて、子どもたちが一緒になって笑ってられる、そんな家庭でいられるよう私も頑張っていきます。
一緒にパパを頑張っていきましょう。