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プログラミング教育とは?小学校での必修化を分かりやすく解説

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2020年4月から小学校の義務教育で必修化されるプログラミング教育。

「え?小学生のうちからプログラミング?」

「学校でプログラマーを育成するの?」

といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

私も初めてプログラミングが小学校で必修になると聞いたとき、同じような疑問を持ち、いろいろと調べてみました。

実際にプログラミング教育に携わる人の話を聞いたり、専門書を読んだり、文部科学省の資料を読んだりした結果、内容が見えてきたので、この記事にまとめていきます。

プログラミング教育の目的

まず最初に、小学校でのプログラミングの必修化を決めた文部科学省の目的を確認しておきましょう。

はっきりと認識しておいて欲しいのは、プログラミング教育の目的がプログラマーを育成する事では無いという事です。

主に文部科学省が提唱している目的は主に2つあります。

  • IT人材の育成
  • プログラミング的思考の育成

そう言われても、「え?プログラマー育成とどう違うの?」と思っちゃいますよね。

それぞれ説明していきます。

IT人材の育成

簡単に言ってしまえば、「パソコンやタブレットを使える人を増やす」という事がIT人材の育成です。

車で例えると、プログラマーは車を作る人で、IT人材は車を運転できる人、といった違いになります。

義務教育の内から、パソコンやタブレットを使う事に慣れてもらい、将来、仕事でIT技術を使いこなして欲しいなと、文部科学省の方々は思っているわけですね。

そして、あわよくば、その中から多くのプログラマーが出てきて欲しいなと希望を持っているものと思われます。

AI(人工知能)の進歩により、プログラマーの需要は年々増えています。2019年現在でも日本ではプログラマーが少なく、2020年に37万人、2030年には最大で80万人が不足すると言われています。

実際、私が以前勤めていた某大手事務機器メーカーでは、2019年現在、プログラマーが不足し、更に高齢化も進んでいる為、人材確保に苦労しています。

逆に言えば、プログラミング技術を習得すれば、将来、職に困る事は無いと言えそうです。

プログラミング的思考の育成

これは少しややこしいのですが、プログラミングをする能力ではなく、プログラミングをする事で自然と得られる考える力を育む事を指しています。

プログラミングをすると、

  • 論理的思考力
  • 創造性
  • 問題解決力

と言った考える力が自然と鍛えられ、プログラマー以外の職においても役立つ力が身に付きます。

現に私もプログラミングを習得した事でそういった考える力が身に付き、プログラマーを辞めた後に就いたイベント制作業においても、企画力、実行力を発揮する事が出来ました。

文部科学省の狙いとしては、自分の頭で考え、実行する力のある人材を育てたいのだと思います。

プログラミング教育は何をする?

文部科学省が狙いとしているプログラミング教育の目的が分かってくると、次に出てくる疑問は、

「実際、授業では何をするの?」

と言ったものになると思います。私もこれが一番、疑問でいろいろと調べました。

調べてみてわかったのは、

  • プログラミングという教科が出来る訳ではない
  • パソコンを使わない事が多い
  • 具体的な内容はまだ不透明

といったことです。

これも一つずつ説明していきます。

プログラミングという教科が出来る訳ではない

必修化と聞くと、算数や国語なんかと同じように、一つの教科として授業が行われるイメージがありますよね。

でも実際はそうではなく、教育カリキュラムの中に加わるといった程度のものになります。小学校であれば大半が5年生、6年生の算数や理科の教科書の中にプログラミング教育の内容が入る形です。

その為、プログラミング単独のテストがあったりはしないので、小学校の授業に関してはそこまで身構えなくて大丈夫そうです。

中学入試にプログラミングを取り入れる学校がでてきています。

ビジュアルプログラミングといった実際にパソコン上でプログラミングさせたり、ブロックのレゴとプログラミングを組み合わせてロボットのようなものを組み合わせたり、学校の授業で習ったものだけではできない試験が多いようです。

今後、中学入試を検討している場合は、プログラミングの勉強も必須になっていくと思います。

パソコンを使わない事が多い

プログラミングと聞くとパソコンを使うイメージがありますが、学校の授業では必ずしもパソコンを使うわけでは無さそうです。

日本の学校現場で生徒一人につき一台のパソコンは用意できていないのが実情です。環境整備は進められていますが、しっかりとした環境が整うのにはまだまだ時間がかかります。

その為、授業では、アンプラグドと呼ばれるパソコン無しで行えるプログラミング教材が使用される事が多くなると言われています。

アンプラグドのプログラミング教材では、目的の一つであるIT人材の育成は達成できませんが、プログラミング的思考の育成は可能です。

環境が整うまでの間は、パソコンを使わないアンプラグド中心の授業になると思われます。

具体的な内容はまだ不透明

実際に授業でどんな事を行うのかは、必修化が半年後に迫った現在でも、まだ不透明な点が多いです。

使用する教科書によって、始まる学年や内容が異なっているという情報も目にします。

公に発表されていない点も多いと思いますが、最初の数年は様子見というところもあるのかもしれません。

プログラミング教育の問題点

プログラミング教育の当面の問題点も見えてきました。場合によっては子供達のプログラミングにおける学力差が大きく開く可能性もあります。

その大きな問題点は、以下の2つ。

  • パソコン環境の学校格差
  • 先生の負担増

それぞれ説明していきます。

パソコン環境の学校格差

昔に比べれば小学校でのパソコン環境は充実してきているとは言え、地域や学校によってかなり大きな差があります。

プログラミング教育の目的の一つであるIT人材の育成では、実際にパソコンに触れる事が必須です。その為、パソコン環境が整っているかどうかは、生徒の能力向上に大きな差を生んでしまいます。

親の立場からすると、なるべくパソコンやタブレットなど、IT環境の整った学校に通わせたいと思ってしまいますね。

先生の負担増

2020年の4月から小学校では英語と道徳が新たな教科となるなど、プログラミング教育以外にも、大きな変化があります。

小学校では担任の先生がすべての教科を教えるので、先生は英語、道徳の授業についても新たに教えられるようにならなくてはいけません。

その上、プログラミングについても学ぶ・・・、あまりに大変です。英会話やパソコンスクールに通い始めた先生も多いと聞きます。

先生の負担がなるべく減るよう、学校や教育委員会には配慮してもらいたいところです。

プログラミング教育で親が出来る事

学校の授業については、必修化されるとはいえ、当面の間は英語や算数、国語などに比べると、そこまで力を入れて学ばなくても良さそうです。

しかし、最初の方で説明した通り、これからはIT技術の習得やプログラミングによって身に付く考える力は必須ですし、プログラマーになれば職に困る事もありません。

学校の勉強がどうという事は置いておいても、プログラミング教育は子どもに学ばせた方が良いのは間違いないでしょう。どんな職に就くとしても必ず役に立つ力なので。

その為に親ができることを考えてみました。

  • 親がプログラミング教育について勉強する
  • 子供にパソコンを買い与える
  • プログラミングスクールに通わせる

それぞれ説明していきます。

親がプログラミング教育について勉強する

まず親自身がプログラミング教育について勉強しておく事はとても大切です。

これから始まるものなので、当然、親はみんな学校で習ってきていません。その為、他の教科と比べても、子供が学校で何をしてきたのかを理解するのは難しいでしょう。

プログラミング教育とはどういうものなのか、その概要を知っておくだけでも、宿題を見てあげたり、適切な教材の購入やプログラミングスクールの選択が出来るようになります。

プログラミング教育についての勉強と言っても、やる事はシンプルです。本を読む。とりあえずこれだけで大丈夫です。私自身も数多く本を読んでプログラミング教育について勉強しました。

多くの本を読んでみましたが、親という立場で読むのにおすすめなのは以下の本です。

「プログラミングができる子」の育て方

副題に「知識ゼロのパパ・ママでも大丈夫!」とあるように、パパ&ママの目線でプログラミング教育について書かれています。

このブログで述べてきたようなプログラミング教育の説明はもちろん、親の心構え家で出来るプログラミングの勉強法などが載っています。

興味あったら是非、読んでみてください。

≫この本の口コミ(Amazon)

≫更におすすめの本をこちらの記事にまとめています

子供にパソコンを買い与える

最近はスマホが普及してる事もあり、家にパソコンがないという家庭も多いと思います。

パソコンが無くても、アンプラグド教材やタブレットでプログラミングの勉強はできます。しかし、パソコンが有った方が間違いなく勉強の効果は高まります。

  • マウスやキーボード操作に慣れる
  • フォルダやファイル管理が身に付く
  • パソコンに慣れているという自信が付く

単純に上記のようなメリットがあります。

一番怖いのは、「パソコンが苦手」と思い込んでしまう事です。一度、パソコンが苦手と思ってしまうと、それを払しょくするのは難しくなってしまいます。

そうならない為にも、小さい頃からパソコンを使わせて慣れておく事はとても大切です。

≫子供用パソコンについてこちらの記事にまとめています

プログラミングスクールに通わせる

プログラミングの習い事、プログラミングスクールに通わせるのもおすすめです。

最近はプログラミング教育の必修化に向けて、プログラミングスクールが急速に増えてきており、子供に習わせたいお稽古ランキングでもプログラミングはトップ10に入ってきています。

多くのプログラミングスクールではパソコンを使いながらビジュアルプログラミングというプログラミング言語で実際にプログラミングしていきます。

子供にとっても楽しい習い事なので、検討してみてください。

プログラミング教育とは まとめ

2020年4月から小学校で必修化されるプログラミング教育について説明してきました。

プログラミング教育の目的は、

  • IT人材の育成
  • プログラミング的思考の育成

この2点です。どの職に就いても役に立つ、パソコンなどIT機器を使えて、自身で考える事のできる人材を育てる事が、プログラミング教育の目的です。

学校のパソコン環境や先生の育成などの問題もありますが、2020年4月から徐々に学校の授業にプログラミングを学ぶ機会が増えてきます。

親の立場としては、子供の将来の為にも、しっかりとプログラミング教育を受けてもらえるようにサポートしていきたいところです。

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